ソニーストアとの戦い

　今日はサイドバーや、発表直後の「ひとことにっき」で少し書いたことです。SonyのBA型ヘッドホン、XBA-4SLを購入すると公言していましたが、撤回して購入しないことにしました。

　その理由ですが・・・

 

　はい、理由はソニーストアにあります。ソニーストアにてXBAヘッドホンの受注を始めたのは12/02(Fri) 11:00から、私が注文しようとしたのは1時間以内でしたが、このタイミングで既に在庫のステータスが「入荷待ち：予約可」になったため、注文が出来なかったわけです。
※「入荷待ち：予約可」は、発売前に予定入荷数に相当する注文がなされ、決済も出来ない状態

 

　もちろん、XBAヘッドホンが発送される12/07(Wed)までに在庫の目処が立てば注文するつもりでしたが、残念ながらそれもならず・・・結局、（正式）発売日前にレビューを書けなければ意味がないと考えている私は、XBAの購入を見送りました。

　本当はXBA-1SL、XBA-2SL、XBA-3SL、XBA-4SL全てを購入し、一気にレビューするつもりでしたが、XBA-4SLが注文できなくなったことで、全て買う気が失せてしまいました（それも、購入宣言していた、シリーズ最上位のXBA-4SLが注文できなかったわけですから、落胆も大きなものでした）。

 

 

　XBAのヘッドホンはタイ製で、少し前のタイ洪水により生産が滞ったという事情もありますから、入荷数が少ないことを直接責めているわけではありません。しかし、それならそれで（入荷数が少ないと分かっている製品であるなら）STAR順の発売にするとか、土曜日に発売するという方法もあったはずです。

　平日の昼前に受注を出来る方は非常に限られますし、現実にXBA-4SLは1時間経たず無くなりました。そんなにもすぐに在庫が無くなる製品でそのまま発売するのは、普段ソニーストアで買い物をしてSTARを貯めている理由が見いだしにくいのではないかと感じるわけです。

 

 

　それとXBAについては元々11月に発売される予定で、本来は11月末日まで使えるはずだった「AV13% OFFクーポン」が使えないという点もありました。XBAヘッドホンが受注開始されたのは、先に書いたように12/02(Fri)ですから、あと二日早ければ使えたことになります。
※AV13% OFFクーポンは、頻繁に買い物をしている方は継続してもらえるクーポンではあるものの、半年に一度だけしか使用不可である希少なクーポン

 

　入荷数が決まるのがそんなにギリギリなスケジュールとは考えにくいですから、こういった延期された製品の発売日はクーポンが使える範囲内にして欲しいものです。特に今回の場合、クーポンの期限の11月末から受注開始の12/02(Fri)までは2日間ですから、それくらいは融通してくれるべきじゃないかと感じたわけです。

 

　頻繁に買い物をしているのなら半年ごとにもらえるのだから関係ないんじゃないか、という意見もあると思いますが、期限を切らして次のシーズンのものを使うことになると、その次の時期に買おうと思っている製品で13%割引を使えないことになります。12月以降に買うモノが既にある私にとっては、これは困るわけです。

 

 

　さらに続きます。これはソニーストアだけではなく、Sony本体も絡む話になりますが、Walkman Zの通常色とソニーストア限定色の両モデルで、ストア限定モデルが2ヶ月遅れの発売であることです。これはさすがにマニア層を馬鹿にしすぎなんじゃないかと感じています。

 

　Walkman ZはWalkmanのフラッグシップ、そしてストア限定モデルはもっとも容量の大きい64GB・・・当然買う層も、通常モデルなんて目もくれない方がほとんどでしょう。にもかかわらず一般モデルよりふた月も待たされる、これはちょっと方針的にあり得ないと思うんです。

 

 

　もともとWalkman Zは、今秋に突然発表したにも関わらずストア限定モデルのカラーの詳細が決まっていなかったり、AやS、Eシリーズと比べて明らかに遅く出てきたことから、来春辺りに発売しようとしていたものを急遽この時期に早めてきたのではないかと思われます。

　そのため一概にソニーストアを責めることは出来ませんが、ソニーストアの運営はソニーマーケティング、Sonyの100%子会社ですから、客から見れば同じ、そしてどちらにも責任はあると考えています。なので、これもかなり大きな不満として感じられました。

 

 

　何故これに憤っているかというと、XBAと同様私はWalkman ZのNW-Z1070/B（ブラック）を購入する予定であったためです。このために通常色と限定色両方を買うような方もいる・・・というより、先に書いたように私自身がそうだったからです。

　限定色までのつなぎのために買う、これはこれでアリだとは思いますが、これが常態化すると私は非常に気分が悪いものです。本当にブラックとプラチナホワイト両方を買おうとしていましたが、これもXBA-4SLが注文できなかったことでそんな気も無くなりました（WalkmanもXBAヘッドホンも含めて、一度に決済しなければ13%OFFになりません）。

 

　これが安い買い物ならそう怒りませんが、Walkman Z NW-Z1070とXBA-1SL、XBA-2SL、XBA-3SL、XBA-4SLを同時に買うと6ケタ台の代金になるわけですから、レビューのためだけに買おうとしている私にはあまりにもきついもの。安い買い物ではなく、加えてXBAは（洪水がなければ）、本来前の回のクーポンで決済できたわけで、Walkman A(NW-A867)を購入するときから計画的に、XBAのためにクーポンを使わなかった私は計算が台無しです。

 

 

 

　そして最後に、PlayStation Vitaについてです。これは以前も記事に書きましたが、12/05(Mon)の15:00にさらに進展があり、この時から突然一般受注が開始されました。

 

　私が10月、朝まで粘って繋がらないサーバーに向かって必死にリンクをクリックしていたのは何だったのか・・・しかも初回予約時は途中で32GBのメモリーカードを注文できなくなってしまったものの、この時の予約受注にはメモリーカードまで普通にオーダー可能という有様でした。

 

 

　先行予約で必死になって予約したのはなんだったのか、そして、その際に妥協して16GBなどのメモリを予約して、決済してしまった方はどれだけ悔しいか・・・あまりに不公平ではないかと感じました。

 

　私は10月、家族のために一台Vitaを予約しました。そのときは一緒に32GBのメモリーカードを買うつもりでしたが、32GBのメモリーカードがなくなったことで本体のみを購入しました。その結果32GBメモリーカードは別に買うことになり、これにより本体とメモリーカードをセットで買ったときにはサービスでついてくるはずのディスプレイ保護フィルムも別途に買わなければならず、早く予約・決済したのに何の意味もないどころか時間と労力とお金を損するという、全く意味の分からないことになってしまいました。

 

　予約していち早く手に入ることが確約するメリットはあるものの、結局予約しないでも同じ、しかも予約しない方がわずかながらお得に買える可能性があるというのは、ちょっとどころじゃなく客を馬鹿にしているのではないかというしかないわけです。

 

 

 

　これらのことからもう我慢ならないと、以前電話が掛かってきたソニーストアのお偉い方に、再び電話することにしました。

 

　回答ですが、「延期されたXBAヘッドホンで、AV13% OFFクーポンを使えなくなった件および同時期に注文しないと13% OFFで注文できない件」については、「注文するはずだった製品を13%引きで購入できるように対応する」こと、「Walkman Zの通常色と限定色での発売の時期ずれ」については「製造はSony本体が行っているため致し方なかったが、ソニーストアもソニーグループの一員であるため今後は無いように努める」こと（確約ではありませんでしたが、Walkman Zがイレギュラーだったことを考えると今後は起きないでしょう）、「PlayStation Vitaのメモリーカードについては入荷次第電話連絡、そして同時にディスプレイ保護フィルムを購入した場合は、PlayStation Vitaと同時購入した場合と同様にディスプレイ保護フィルムの料金をサービスする」ことなどを提示されました（ちなみにメモリーカードに関しては、現在ストアページのステータス上は「入荷未定」であるものの、私はこの段階で入荷され、発売日着の注文権を確約されています）。

 

 

　これらの対応は、（メモリーカードが発売日に手に入ることについてはやや優遇された印象がありますが）、XBAシリーズのAV13% OFF、既にPlayStation Vita本体を購入したものの32GBメモリーカードを買えずディスプレイ保護フィルムのサービスを受けられなかった場合は、電話で問い合わせた方にはこれらは適用されると思います。そのためAV13% OFFクーポンをお持ちでXBAにクーポンを費やしてしまった方、PlayStation Vitaの32GBメモリーカードを買えなかった方（でカードの到着が発売日以降になってしまっても構わない方）は、苦情を入れてみる価値はあるでしょう。

　ただし、PlayStation Vitaを予約した方で、32GBメモリーカードを一緒に購入しようとしたものの出来ず、容量の小さいものを注文した場合は決済が済んでしまっていますから、この場合だけは注文を変更できるかは分かりません（個人的には、強く言えば対応してくれるような気もしますが）。

 

 

 

　というわけで、ふた月前から立て続けにイライラする対応をしてきたソニーストアの販売体制、顛末はこのようになりました。本来はこういった問題を起こさないのが一番いいですが、それでも、事後対応として可能な限りフォローしてくれている点は評価できるでしょう。とはいえ、楽しみにしていたXBAやWalkman Z(NW-Z1070/B)の買う気を根こそぎ削いでくれたことは事実ですし、楽しみに待っていただけに本当にイラッと来ていること、そして発売日を過ぎたら買う意味すらない私にとって、もうこれらは価値がないので買いません。対応の悪さで売り上げが減ってしまうという、ささやかな抵抗にしたいと思います。

 

 

　ただし、元々買うと公言していた、少なくともXBA-4SLについては変わりとなる何かを買わないと私が白い目で見られそうなので（笑）、保留にしていたPlayStation Vitaは購入することにしました(^^;;

 

 

 

　それでは、この辺でこの記事はおしまいです。今回の買い物でせっかく10,000STAR・・・「ロイヤルカスタマー」と称されるレベルに到達すると思っていたのに、これで遠のきました。

 

　特段特典の無い製品をソニーストアで購入するメリットがあるのか、購入するにしてもSTARを増やす意味があるのか、その辺りを疑問に感じ始めている私のイメージをどれだけ払拭してくれるのか・・・

　そもそも買い物は楽しいもの。楽しみをストレスに変えてしまわないように、これからもソニーストアの対応を見ていきたいと思います。

コメント 3

何かソニスタからソニーストアになってから、全体のクオリティが落ちてませんかね？
チグハグな運営をしているように見えます。
Vitaって今週末ですよね。
何か配送遅延とか、在庫が確保できないとかギリギリになって問題噴出にならなければ良いですが。
by arkstar (2011-12-13 20:44) 

うーん、PS Vitaは結局、信者(と言ったら失礼ですが)による繋がらないサーバーへのクリック(徹夜)によって売れているように見せかけているだけだし...一般販売することは余裕かな(^^;;
とにかく、お疲れ様でした。レビュー楽しみにしています。

by Y2 (2011-12-14 23:07) 

敢えて厳しい事を言わせていただきますと、これらの件に関しては
riever氏の「判断ミス」もあったのでは、という気がしないでもありません。
上の方が「信者による見せかけ」とおっしゃっていますが、これまでの
ソニーのPSP系にしろ任天堂のニンテンドー系にしろ、話題のゲーム機は
毎度毎度ネット上で予約開始直後に凄まじい「激戦」が繰り広げられて
きましたし、それを鑑みれば、全然サイトに繋がらず、最悪の場合としては
やっと繋がっても既に完売……という事態は十分に予測できたはずです。
しかもVAIO等でその事例を目の当たりにしたのならば尚更でしょう。
予約でのサーバーパンクは、ソニーのみならずどこのサイトも抱える問題です。
以前に書かれていましたが、「誰が見ても想定できる」のならば、何故
消費者の立場から出来る回避策を練る事ができなかったのでしょうか。
自分は、3DSの時に平日の予約開始で社会人ゆえに苦い思いをしたので、
Vitaこそは確実に手に入れると始発で新宿西口のヨドバシに向かったら、
既に150人ほど並んでいたにもかかわらず予約が開始されるとどんどん
列がはけていってすんなり予約でき、本当に拍子抜けしました。

それはさておき、XBAシリーズについても、タイの洪水の影響で、
現状として生産はできるにしても数はそんなに多くは無いだろうというのは
想像に難くなかったはずです。だからこそ、日本（世界？）中から
アクセスできるソニーの通販ではなく、その点からすればまだ競争率の低い
店頭での予約を行うという選択は有効だったのではないでしょうか。
クーポンシステムはソニーストアを利用していないので何とも言えませんが、
STARについては、ウォークマンもイヤホンも安い買い物ではありませんし、
それだけのポイントを諦めるのは痛いですが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」
という諺があるように、「あわよくば」という欲を抑え、「商品」という兎を確実に
獲得するためにはどうすべきかを最大限に考えるべきだったのではと思います。
はっきり言いまして、話題の商品、品薄が予想される商品を買う場合は、
ネット通販を使わずに店頭で予約・購入するというのは立派な選択肢の一つです。

by 優 (2011-12-17 04:27)