NW-X1060 Review No.6『無線LAN編』

　発売から一ヶ月も経ってしまいました・・・。でも、そろそろ終わりも近づいてきたNW-X1060のレビュー。今日は『無線LAN編』をお送りしましょう。

　Xシリーズで初めて搭載されたWireless LANですが、こいつの実力は一体どんなものなのか、レビューをしていくことにします。

 

　まず、Wireless LANを使って出来ることですが、インターネット閲覧（ブラウザ）、YouTube閲覧、PodCastの3種類となっています。これらはメインメニューからたどれるので、起動自体はすぐに行うことが出来ます（とはいえアクセスポイント(AP)との接続のため、初めは少し時間を取りますが）。

 

 

　最初の紹介はブラウザからにしましょう。私のblogをレンダリングしてみましたが、見た目的にはこういう雰囲気です。

　こちらは画面を縦にした表示。ブラウザではディスプレイ下部に、常に拡大/縮小ボタンが配置されているのでもう少し拡大は出来ます。

　縮小してみたのがこんな感じ。『ひとことにっき』の日付が違うのは気にしないでくださいね(^^;;
　前々から撮ってあったのですが、もう少し説明が必要と思ったので継ぎ足したのです。まあ、最初に撮影した方が05/09(Sat)ですから、記事の作成に長い間掛かったのは事実なので何も言えないところですが、遅れてしまってすみません。最近夜に眠れなくて授業も休みがちになって・・・って、私情なんてどうでも良いですね(^^;;;

 

　本当はもう一段階縮小することが出来ますが、もう一段階縮小すると実用に堪えないレベルになります。これはご覧いただいた方が早いのでまず画像を貼ることにします。

　はい、文字が小さくなりすぎてレンダリングが点にしかならず、全く読めなくなります。これはWebページの全体像把握以外の役には立ちませんね。なので使い物にならないんです。

 

　続いて、このブラウザは本体を横方向にしたとき、すなわちワイド画面で使用することも出来るのでその状態も紹介しておきます。横幅の解像度が結構求められる昨今のWebページ、個人的にはこの方が見やすいと思います。ただ、横だと端末を持ちにくいんですよね(^^;;

　それでも解像度不足は解像度不足。ブラウジングするにはもう少し欲しいところです。これでは使いづらいのでまた縮小してみましょうか。

　縮小してみました。少しはマシといったところでしょうか。ただSo-net blogに限って言えば、記事の部分だけはフルに表示できるくらいの解像度は確保されています。見られる程度、という点ではそれはそれでアリな選択肢かもしれません。

　少なくとも私のblogではピッタリです。まあ、それでも使いづらいですが（爆）

 

　最後に、横画面で最も縮小した状態の画像を貼っておきます。縦画面と同様に文字は点になり、Webページの全体像を掴むことくらいしか出来ませんが。

 

 

　ここまで読んだら、あまり解像度を使わないようなサイトなら見られるんじゃないか、と思われる方もいらっしゃることでしょう。ただ、これはあくまで見た目の話。見た目では分からないところ、つまりレスポンスの面で使い物になりません。

　というのも、マシンパワーが非力すぎてタッチしても反応が起きにくく、起きたとしても非常に遅いです。iPod touchやiPhoneとは比較にもなりません。これは予想ですが、NW-X1000シリーズはNW-A910シリーズなどと同じく、CPUにはMP201というNEC製の組み込み機器向けのプロセッサを使用していると思われるので、そこがボトルネックになっていると思われます（MP201のクロック周波数は250MHzです）。対して現行iPod touch/iPhoneなんかは412MHzのクロックで動いていますので、（クロック辺りの処理については考慮していないものの）相当な差があるのは考えるまでもないでしょう。

　あと、ブラウザはPSPなんかでも採用されているNetFrontというものですが、少なくともPSPよりはメモリ空間が確保されているらしく、頻繁にメモリ不足になったりはしません。ただ、重いサイトでは当然こうなります。

　まあもっさりであまり使えないのでどうでも良いことですが、これはちょっと残念ですね。PSPよりも実用的ではないです。

 

　一つ実用的なことと言えば、So-net blogでコメントしたりnice!を押せたりするのでそれは便利ですが、そんなの私以外使いそうにないのであまり意味がありませんね（笑）

 

　ちなみに、有機ELは26万色しか対応していないのにブラウザの内部処理では1677万色で色を扱っていたり、OSがLinux、ブラウザ(NetFront)のバージョンは3.4だったりと、各種情報を拾うこと自体は出来ます。

 

　本当は本体メモリ内のHTMLファイルにアクセスして、歌詞を見ながら音楽を聴ければなあなんて思っていたのですが、本体内部のファイルにアクセスすることは（私は）出来ませんでした。これが出来れば色々遊べるから面白かったんですけどねぇ（笑）

 

 

 

　続いてYouTube閲覧。結論から言うと、YouTubeはブラウザよりはだいぶマシで、実用に堪えられるくらいのレベルではあると思います。私は動画はあまり見ないので詳しく触れることは出来ませんが、とりあえず頑張って動画を探してみました。

　
　メニューのYouTubeアイコンを押すと、これはおすすめなんでしょうかね。とりあえずこんな動画一覧が出てきました。検索は下の虫眼鏡アイコンから出来るので、そちらを辿ってみることにしましょう。

　これが文字入力画面です。ソフトウェアキーボードで、携帯電話のようなテンキー仕様です。あまりもっさりしているわけでもないので慣れるとそれなりに高速に入力できると思いますが、私はいつまで経っても慣れないのでタッチしても反応したりしなかったりを繰り返します(^^;;;

 

 

　さて・・・特にYouTubeで見たい動画もないですし、そもそも権利者に無断で上がっている動画をここで紹介するのはあまりよろしくないのでどうしようもないなぁ・・・と思いましたが、そう言えばこんなアニメをやっていましたっけ？

　私は全話見ていないですし、余り見る気もないのでどうでも良いんですが（爆）分かる人には分かりそうなもので、画像を公開しても差し支えなさそうな動画だったのでご紹介。

　既に最終回が後悔されているようなので、それを開いてみよう、と思って選択してみると・・・

 

 

 

　ハイ残念！YouTubeの動画は本体の揮発メモリ(RAM)に保存するのではなく、一時的に不揮発メモリ（内蔵フラッシュメモリ）に格納しているようで、その動画分の容量の空きがないとこのようになります。50MBくらい確保しておけばどんなものでも見られるんじゃないかなと思うので、YouTubeの動画を見たい方はそれくらい空けておくと良いと思います。

 

 

　気を取り直して動画の再生です。

　普通に見られますし、26万色とはいえ有機ELのおかげで画質はかなり良いように感じます。YouTubeは動画によって配信の帯域が異なり、遅いものはすぐに再生とは行かず少し時間が掛かることもありますが、少なくともこの『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』ではあまり待つようなことはせずに見ることが出来ました。

 

　有機ELは視野角も液晶とは比較になりませんから、こんな風に理不尽な角度で見ても変色は起こりません。今までのWalkmanはどう見ても視野角に弱い、安価なTN液晶を使っていたのは間違いないですから、そこはかなりのアドバンテージなんじゃないかなと思いますね。

 

 

 

　おっと、なんだか『無線LAN編』なのに動画の綺麗さの紹介になってしまって話が逸れましたね。次はPodCastの紹介、と行きたいところなんですが、PodCastはあまり画像を撮るような程のところはなく、不満点と言えば動画のように連続再生が出来ない点のみだったので、深い説明は割愛します。PodCastは雰囲気から察するにRSSで音声ファイルのURLを取得して、それを再生するような仕組みらしいので（爆）、RSSの古い順や新しい順、未読・・・未聴といえばいいのでしょうか、まだ聴いていないものとかを範囲にして連続再生できれば良いんじゃないかなと思いましたが、そこまで気の利く仕様にはなっていません。もっとも、私は圧縮音源は基本的に聴かないので、どちらでも良いんですが（でも、レビューのためにちゃんとテストはしましたよ）。

 

 

　『無線LAN編』はこんな感じですかね。YouTubeは「寝る前に暇だなぁ。でもPCつけるのは億劫だなぁ」と思ったときに結構使えるんじゃないかと思いますが、それ以外は大したことはない、ただ付けられるなら付けてみようか、といった気持ちで実装した程度のもののように感じました。とにかくマシンパワーが非力なのが最大のネックで、ブラウザ自体はFlashは動かないもののnice!を押せたりと、PSPに勝っている部分も見受けられるのでちょっともったいないかなぁとは思います。

 

　期間の割にレビューの濃さはいまいちのような気がしなくもありませんが、この辺で『無線LAN編』を終わりたいと思います。

 

 

 

-NW-X1060のレビュー一覧-

• NW-X1060 Review No.1『開梱編』(Review No.1)
• NW-X1060 Review No.2『音質編』(Review No.2)
• NW-X1060 Review No.3『UI編』(Review No.3)
• NW-X1060 Review No.4『NC編』(Review No.4)
• NW-X1060 Review No.5『動画・ワンセグ編』(Review No.5)
• NW-X1060 Review No.6『無線LAN編』(Review No.6)（※この記事です）
• NW-X1060 Review No.7『転送編』(Review No.7)
• NW-X1060 Review No.8『感想編』(Review No.8)

コメント 9

ブラウザですが、ソネブロにはPCブラウザとして認識されていますね。
鬱陶しい広告の類が表示されていませんから。
ただ、iPhone使っている身から見ると、
「帯に短し襷に長し」って感じで、イマイチって感じに思えますねぇ。

有機ELは綺麗でも、それ以外がダメだと意味が無い気がしますねぇ。
by arkstar (2009-05-26 19:04) 

youtube、、、でもきれいですね。

ああ、買いたい。買ってほしい（爆）
by Takkun (2009-05-27 23:38) 

＞arkstarさん、nice!、コメントありがとうございます
普通にフルブラウザですね。さらにPSPと違ってレンダリング後の「後処理」もするので、承認後表示にしているSo-net blogのコメント欄やnice!が使えるわけです。
ブラウザは本当に使い物になりませんので、ブラウザを使うことも視野に入れてXを購入するのは自殺行為だと思います。
逆に言えば、タッチパネルやネットワークなどは付いていてパッと見では競合製品と思えるものの、iPod touch/iPhoneとはコンセプトが違うとも取れます。

良くも悪くも、音質が第一だと考えているんじゃないでしょうかね、Walkmanというブランドは。
by Riever (2009-05-30 01:04) 

＞Takkunさん、nice!、コメントありがとうございます
YouTubeは少し前からMP4(H.264/AVC)に対応したので、ソース自体も極端に悪いというわけではなくなってきました。有機ELも相まって画質はかなり良いですね。明るめの緑色や赤、そしてもちろん黒もですが、そういった押しの強い（イメージの）色の鮮やかさはかなりのものだと思います。

・・・でも、自分で買ってくださいね(^^;;
Takkunさんなら（買おうと思えば）すぐに買えると思いますし（爆）
by Riever (2009-05-30 01:08) 

結局、本質のS-MASTER以外が学芸会なのがとても残念ですよね。

やはりUIは日本ではまともなモノが出来ないのか否XMBを総てに発展させるやり方があったんじゃないかと日々、格闘しながらタッチしてます。

我が手先でさえ、違うところを押すこのタッチパネル、人間工学勉強し直さないとならんのではと思えません？この先のSONYのUIって。


by Virgo (2009-06-01 17:20) 

＞Virgoさん、コメントありがとうございます
S-Master以外は色々と酷いですよね。タッチパネルで違うところを押すことは私はもうほとんど無くなりましたが（慣れって凄いですね）、Wireless LAN、シャッフル範囲の仕様変更、インテリジェントシャッフルの消滅など、付けない方が印象的に良かったんじゃないか、とか消した理由が分からない、といったところがあるのがフラッグシップにふさわしくないところです。

XMBはあまり項目が増えすぎると大変になるとは思いますが、グループ全体でUIの統一を図るというのは戦略的にも有用だと思うので、その辺りをもう少し考えて欲しいですね。
それでコスト削減にも繋がるわけですから、もっともっと水平化して行くべきだと思います。
by Riever (2009-06-01 18:58) 

最近、Walkmanの海外モデルが出たので、そっちを買おうと思ってるAkihito(･｡・)です。

理由は……僕のブログで。

by Ａkihito(・。・) (2009-06-05 20:54) 

＞Akihito(・。・)さん、コメントありがとうございます
昨今のSonyStyleはオーバーシーズモデルも積極的に売ってくれるので良くなりましたよね。
どういう理由なのかは分かりませんが(^^;;
by Riever (2009-06-05 21:02) 

＞catoさん、Virgoさん、ピカテントロプスさん、ぞうさん、hidexさん、かつぽんさん、kanchinさん、店員佐藤さん、moonrabbitさん、oyazzyさん、Znさん、nice!ありがとうございます
by Riever (2009-06-08 19:57)