ここがダメだよXperia arc

　先日はdocomoショップにてXperia arc(SO-01C)の予約が開始されましたが、期待してdocomoショップに行ったら案の定ホットモックがあった（店員に直接聞いて出してもらえました）ので、ちょっと触ってみました。

 

　触ったのはミッドナイトブルーですが、色合いは角度によって変わると言うよりは部分によって変わるようですね。裏蓋を見てみると、上部が黒っぽく、中央から下部にかけて深い青と言うところでしょうか。

 

 

　肝心の端末についてですが、アプリがほとんど入っていなかったせいか、サクサクどころかヌルヌル動きます。これは素晴らしいです。RAM容量が一番大きいと思いますが、Xperia SO-01Bとはえらい違いです。これでアプリを入れてみて、この性能がキープできるのであれば実用上不便はないでしょう。

 

　そしてしばらく触ってみて意外にきついなと気づくのが、バックボタンとメニューボタンがS0-01Bとは反転していることです。これは思いの外操作に手間取ったので、慣れるまでは相当ミスすると思います。もう無意識のうちに染みついていると言うのが大きいのでしょう、こういった部分の変更は今後無いようにして欲しいですね。

 

 

 

　と、まあいいところを書いてみましたが、悪いところも当然あります。それも私としてはかなり致命的な部分で、です。

　その欠点は・・・ストレージ容量が少ないことです。私が触ったホットモックではほとんどアプリが入っていない状態で291MBほどでした。インストールされているアプリはプリインストールされているものとは別に見られるので、後からインストールされたと思われるアプリは1MB未満、すなわち290から、多くても293MB程度がフリー領域となるでしょうか（触った端末はGoogleアカウントすら登録されておらず、Android Marketにアクセスが出来なかったのでアプリは全くインストールされていないかもしれません）。

 

　SO-01Bのフリー領域は400MB以上あったように記憶しているので、それを考えると100MB以上減っていることになります。SO-01Bですら少なめの容量でしたから致命的です。はっきり言ってAndroidの携帯電話を初めて買うつもりの人には全くお勧めできません。

　それでも買いたい、と言うのであれば、遊ぶためのゲームアプリや容量のあるアプリ（例えばGoogle Earthなんて結構食いますね）は全く入れず、そして必要最小限のアプリしか入れない（使ってみてからいいアプリかどうかを判断することはしない）くらいの覚悟は持っておいた方がいいと思います。

　「それならAndroid 2.3では外部メモリ(microSD)にアプリをインストールできるんだし、そうすればいいんじゃないの」という考えを持つ方も当然いらっしゃると思います。しかしその場合も、外部メモリにインストールするとウィジェットが使えない、速度が遅い、そして（とくに"サービス"として動作したり、動作時や起動時に勝手に起動したりするものは）予期せぬ不具合が起こる可能性があることは熟知しておく必要があるでしょう。

 

　そして「容量が減ったらどうなるの」という話ですが、SO-01Bでは容量が50MB以下になった際にタスクバー（通知領域）で常時容量不足のアイコンが出るようになり、通知領域の表示域がひとつ使われることになります。それを放置したまま容量がほとんどなくなってくる状態になると、Android純正メーラー「Eメール」などでメールを受信出来なくなったりします(他のメーラーでは特に確認しませんでしたが、「mod.Email」でも同じだと思います。K-9などでは確認していません)。

　50MBを切るくらいになってくると各種Webブラウザや「マーケット」アプリでどんどんキャッシュとして消費されていきますから、知らないうちに汎用アドレスのメールが受信出来ないという事態になる恐れもありますから、アプリを入れすぎないというのは非常に気をつけるべきポイントです。

 

　さて、この290MBという数値ですが、docomo公式のメーラーである「spモードメールアプリ」が入っての容量なので、グローバルモデル(320MB)から比較して-30MB程度と、ハードウェア的にはグローバルモデルと全く同じであろうことが伺えます。

　先月グローバルモデルがSony Ericssonから発表されたとき、日本版ではストレージ容量が増えるんじゃないかなと淡い期待を抱いていましたが、そんな期待も見事にへし折られてしまいました。

 

　Sony Ericsson曰く、これ(arc)は一応フラッグシップモデルらしいのですが、私としてはフラッグシップでこれ？と思わずにはいられません。端末価格を1万上げていいから4GBなり8GBなりにするべき（それでもコスト分としては余裕でしょう）と感じますし、何よりSony Ericssonは実際に長期間使用したことがないんじゃないかと疑っているくらいです。

　お得意のメディアとの親和性を追求するあまりこういう部分にまで目が行かない。他社の端末に対して優位性を追求しつつ、ベースとなる部分で並んでいない。こういったところに不満といいますか、不安を感じるのは私だけなんでしょうか。

 

　先代となるSO-01BのOSアップデートもAndroid 2.1で打ち止め、DLNAも（タイミングがどうのだの、マルチタッチに対応したからだの）サードパーティのアプリを使ってくださいと言いました。

　確かにマルチタッチに対応したことは褒められることかもしれませんが、それでも「（やると言ったこともやらないような）一年でサポートを切るような端末を出すメーカー」という認識になっている私は、arcに対してもまた一年・・・もしかしたら半年もあり得るんじゃないか（既にarc、neo、pro、playを除いて新たに4機種、今年中に投入することが決まっています）、と疑ってしまっているくらいの気持ちです。

 

 

　さてさて、端末のことからメーカー自体の姿勢へと随分脱線してしまいましたが、とりあえずストレージ容量が少ないことは覚悟しておいた方がいいということです。

 

　ここまでうるさく書いているのは・・・もちろん私がSO-01Bで酷い目に遭っているからです(^^;;

 

　メールが受信出来ないのは致命的で、しまいには端末初期化するしかなくなりましたからね（爆）

 

 

　当然そこまで容量を使う人が全員だとは思いませんし、「使い方が荒すぎるんだよ」とか言われても全く否定できないところではありますが（笑）・・・これで買って後悔しても私のせいじゃないですからね。私は釘を刺しておきましたからね(^^;;;

　今はもうアプリを絞りに絞っているので大丈夫ですが、当時はかなり堪えました。こういうところでいらん苦労をする必要はないわけですから、是非計画的な購入、そして使用をするようにしましょうというのが・・・教訓ですかね（核爆）

 

 

　さて、記事はこれでおしまいにします。細かいところを言えばフラッグシップなのにデュアルコアじゃないだとか、言いたいところはもっとありますが、さしたる問題じゃないことより大きな問題を取り上げるに留めておきます。逆に言えばそれくらいしか欠点はないので、次こそは直して欲しいものです。

コメント 3

iPhoneユーザーなので、何ともですが、
iPhone4がシステムメモリ512MB、ストレージ部16GB/32GBっていうのは破格の容量なんだろうか？って思ってしまいました。
iTunesで見てもiPodに何も入れてないので、まだ15GB程度空いてたりするので(^_^;)

Xpreria arc がフラグシップと言うのであれば、もうちょっと頑張らないといけないんじゃないか？って気がします。
ハード側のボタンが入れ替わっているのは、ソニーの悪い癖です。
CLIE時代も、モデルごとにbackボタンの位置とかを変えまくってましたから。
多分にデザイナそれぞれの意見がそのまんま通るって裏返しなのかもしれませんが。
by arkstar (2011-03-05 20:37) 

＞arkstarさん、nice!、コメントありがとうございます
AndroidとiOSは設計思想が異なり、Androidは外部メモリも利用できるメリットはありますが、それでも内蔵（不揮発）メモリと外部メモリでは用途も制限も異なるので、内蔵が多いに越した事はないんですよね・・・

容量については、使う人は使いますし使わない人は使わないのでどうとも言えないですが・・・フラッグシップということを考えると何考えてるんだとすら思っています。
ハード側のボタンはGoogleからのお達しだのなんだのという噂もあるので（異なる端末でも統一したい意図から）これまたどうとも言えませんが、今後は無いようにして欲しいです。
夢中で触っていると逆なことを忘れてしまうんですよね(^^;;
by Riever (2011-03-10 23:49) 

＞ろひさん、kanchinさん、SKYLINEさん、telさん、Virgoさん、タケルさん、Avantさん、nice!ありがとうございます
by Riever (2011-03-10 23:50)