最後の「リカバリ」:SaLP
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最後の「リカバリ」 [About PC]

 『ひとことにっき』の方にも書きましたが、先ほどまでVAIOのリカバリ作業をしていたんです。何度も何度もデフラグしていたのに結局あまり速さが変わらなかったので、これはOSの太り過ぎかHDDの断片化や、物理的にHDDの外周部がデータで埋まってしまったため(遅い内周部にブラウザのデータがたまってしまったなど)、HDDの問題もありそうだったので思い切ってローレベルフォーマットまで行いました。

 私のVAIO typeSZはVGN-SZ95NSで、typeSZと呼ばれるモデルの中でも最後のモデルで、去年の3月下旬に購入したものです。

 その時にVAIO OWNER MADEで速いと宣伝されており、半ば騙され気味にハイブリッドHDDを選んだわけですが、こいつが遅い遅い(爆)

 このハイブリッドHDDはSamsungのHM16HJIという型番のもので、スペックは160GB/5400rpm/8MB/SATA150です(プラッタ数は分かりませんでした)。それに加えてハイブリッドの名の通り、256MB(Windows認識では243MB)の不揮発メモリが別に内蔵されていて高速化されていると謳っている製品です。

 

 ただし、このハイブリッドHDD、中のフラッシュメモリに格納されたデータは高速なんでしょうが、HDD部に入ってしまったデータは文字通り5400rpmの性能しか出せないので、非常に遅いのが難点。256MBではVistaのシステムファイルすら入りきらないでしょうから、はっきり言ってほとんど役に立たないように思えます。

 加えて先ほど書いたように、使ってくるとデータはHDDの内周部に書き込まれていくので、遅さはどんどん際だってきます。

 

 

 それを緩和するための策がローレベルフォーマットです。デフラグやリカバリではOS(ファイルシステム)から見る断片化が改善される論理フォーマットのみがなされるのに対し、ローレベルフォーマットはHDD自体の断片化を回避する物理フォーマットなので、まあ少しはマシになるかなと思い行ってみました。

 ただ、ローレベルフォーマットについては少し敷居が高く、専用ソフトを外部メディアからブートする必要があります。ソフトはSamsungのホームページにこのハイブリッドHDDのものが公開されているので、そのSamsung ES-toolというソフトを利用してCDやDVD、フラッシュメモリなどに保存しBIOSからブートします。

 

 

 まあそうこうしてローレベルフォーマットをするわけですが、その辺りの手順は割愛します。英語ですがそんなに難しいものではないのでBIOSからブートできる知識があれば問題ないので(^^;;

 ローレベルフォーマットはHDDのすべてのセクタに処理を施すため非常に時間が掛かります。私のPCの場合は75分ほど掛かりました。

 

 

 なんだか何を書きたいのかがだんだん分からなくなってきましたが、この記事で書きたかったのは、ローレベルフォーマットとリカバリをしてVista (Business)がどれくらい快適になるかのテストをしてみたので、その結果を公開しておきたかったのです。とはいえ、快適化の指標はVista(無印、ただし購入時に既にVista登場後1年以上経っているのでそれなりにパッチは入っていると思います)と、Vista SP1、Vista SP2 RC(v.286)をそれぞれインストールしたときのメモリ使用量とHDD使用量だけですが。

 

 

 なお、この結果はVAIOのリカバリディスクで行ったものでVAIO付属のソフトがたんまり入っていることと、Vistaインストール後はバックグラウンドでインデックスの作成やデフラグなんかが勝手に行われて多少上下することがあるので、その辺りはご理解ください(特にインデックスなどの動作は設定を変更すると公正な結果でなくなり、どうこうするのは無理なので)。

 

 

Vista(無印)
  • メモリ(タスクマネージャのグラフ):871MB
  • ページファイル 現在値/最大値(タスクマネージャ右下):849M / 6324M
  • HDD使用量:17,670,148,096バイト 16.4GB

Vista(SP1)
  • メモリ(タスクマネージャのグラフ):994MB
  • ページファイル 現在値/最大値(タスクマネージャ右下):967M / 6337M
  • HDD使用量:20,738,297,856バイト 19.34GB

Vista(SP2 v.286)
  • メモリ(タスクマネージャのグラフ):868MB
  • ページファイル 現在値/最大値(タスクマネージャ右下):857M / 6337M
  • HDD使用量:22,550,749,184バイト 21.0GB

Vista(SP2 v.286 +2009.03/22(Sun)までの修正パッチ)
  • メモリ(タスクマネージャのグラフ):861MB
  • ページファイル 現在値/最大値(タスクマネージャ右下):873M / 6337M
  • HDD使用量:23,274,041,344バイト 21.6GB

 

 結果はこんな感じになりました。驚くべきなのはSP1とSP2(RC)で、メモリの使用率が100MB以上下がっている点です。リカバリする前にも一度入れてみてメモリの使用量は数百MB下がったような気がするなと思いましたが、気のせいではなかったようです(もっとも数百ではなく130MB程度でしたが)。

 というわけでSP2はもう少ししたら正式版が出るでしょうから、入れておいて損はないと思いますよ。

 

 最後に、ここから色々ソフトを入れたりOSの設定をしたり、たんまり重くなって結局34GB程になってしまったHDD使用率だったんですが・・・その後デフラグをしたらとんでもないことになりました。

SystemDrive.jpg

 ・・・ここまで少なくなるなら十分X25-E導入圏内だよなあ(爆)

 

 でも、もうリカバリはやりたくありません。だってやったばかりだと、VistaがツンツンとHDDのアクセスをし続けて点滅しっぱなしなんですもの(^^;;;


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cato

>だってやったばかりだと、VistaがツンツンとHDDのアクセス...
ファイルインデックス生成やらでガリガリ君になるあれですね(笑)
by cato (2009-03-24 04:23) 

Riever

>catoさん、nice!、コメントありがとうございます
そうそうアレです。普通に使えるようになるまでの辛抱ですが、結構きついですね。HDDが貧弱なノートだけに尚更です。
by Riever (2009-03-24 04:50) 

Riever

>かつぽんさん、Virgoさん、moonrabbitさん、nice!ありがとうございます
by Riever (2009-04-02 21:25) 

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